出雲市立鰐淵小学校猪目分校 [木造校舎]
出雲市2校目の木造校舎は鰐淵(わにぶち)小学校猪目(いのめ)分校。
こちらはカジカガエルの研究を平成10年から続けていて
平成20年にはこどもエコグランプリ(はるエコ)、翌21年には
こどもエコ年間グランプリ(イワタニ賞)を受賞しています。
カジカガエルはきれいな水にしか棲息できないカエルなので
この分校の前を流れる川がいかに綺麗な川かがわかりますね。
先生の話ではエビや鮎もいるそうです。
夕方に訪問したので誰もいないかなと思ったのですが、幸い先生や
生徒の男の子がいて校内を案内してくれる事になりました。
時の流れを感じさせる外壁の板と屋根瓦
校舎内は綺麗に使用されていて玄関脇と廊下奥には
用務員さんが出雲金魚を飼育されています。
天井から下がった蛍光灯の素朴な灯りで浮かび上がる
天井と木枠の窓がとても美しい空間を作り上げています。
案内の間ずっと仲良くしていたふたり。後で気付いた
のですが、何故か僕らも写真を撮られていました^^
廊下に掛けられた賞状に混じって、当校で撮影された
NHKドラマ「先生の秘密」に関するものもありました。
訪問するまで知らなかった情報は嬉しいサプライズでした。
案内してくれた男の子も出演したとの事なので「再放送が
あったら必ず見るからね!」と約束しました。
ちなみに男の子の兄姉は映画「白い船」に出演したとか。
ひとしきり校内を回った後、お礼を伝えて学校訪問を終えました。
鰐淵小学校猪目分校から出雲駅付近までは海沿いの細い道で帰りました。
写真に撮ったこの道はきれいな方、何キロも狭い道の連続です。
海岸沿いのとある場所で空が晴れてきました。遠くに見える風車付近に
前回訪問した塩津小学校があります。鰐淵小学校猪目分校と塩津小学校は
そんなに離れてはいないんですね。
長く狭い道を延々走り続けると驚いた事に出雲大社の裏にでました。
猪目分校って意外とメジャーな場所の傍にあるんだなと感じました。
猪目分校は今年度生徒数3名と小さな学校ですが、本校との交流もあり
案内してくれた男の子のように聡明な生徒が学ぶ素晴らしい小学校。
残念ながらHP製作に携わった先生が異動してしまいHPの更新も滞って
いますが、ぜひまた素晴らしい自然の様子を紹介してくださいね^^
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追記2011年4月3日:
記事によると今年度の廃校はカジカガエルの研究など分校ならではの
教育活動が高く評価されているなど、地元住民の強い反対があったため断念との事。
廃校の基本方針は変わってはいないけれど、おめでとうございます。
追記2010年12月25日:
2010年12月3日の山陰中央新報の記事によると2011年の3月に廃校に
…という記事が載っています。非常に残念な思いです。
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2010年9月訪問・撮影
出雲市立塩津小学校 [木造校舎]
(以前は平田市立で、市町村合併により出雲市立となった。映画「白い船」の
監督は平田市出身で島根三部作を完成させた)
今回の木造校舎巡りプランを練っていた時から、必ず訪れたいと考えていた場所です。
普通の人は映画で知って訪れるのですが、僕は校舎を先に知った希有な人みたいです。
学校に着いたのが午後3時前、授業が終わるまで待とうとしていたら
玄関から先生が出てきてくれて訪問の理由を説明した際に
映画で知って訪問する人が多い事を知りました。今年も20人以上訪問者が来たとの事。
校舎の裏手は日本海が広がっています
可愛い玄関屋根は平成の改修時に造られたもの
映画でも印象深かった階段の書き込み
映画を観た人なら分かると思いますが教室に置かれた双眼鏡。
先生の案内で校舎内を回った際、訪問者用に双眼鏡が置いて
ある部屋がありました。
教室窓から見える海岸の様子
2階奥の教室では授業が終わって先生と生徒さんが立ち話
映画で使用された教室からの写真。撮影時、先生のいる
所までがひとつの教室でした。
先生は映画公開後の赴任だそうです。ここの先生たちは
若い人が多かったな。
この廊下には映画で描かれた海難事故で亡くなった方の
遺品が飾られていました。来年で百周年だそうです。
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実は訪問した翌朝にも再び訪れました。
どうしても晴れた時の校舎を撮影したかったからです。
一番最初の写真も翌朝に撮影したものです。
翌朝の出雲駅周辺→塩津小学校への道中、車内から撮影した空の様子
今日は良い天気です。遠くから風車が見えたら、そちらへ向かえば
学校があります。
道中は車両すれ違い不可のトンネルがあります
トンネルを抜けるとそこには!行った人のお楽しみ^^
学校付近は映画で見た風景そのままでした
着くまでに雲が出てしまい残念な結果にwでも朝の校舎の雰囲気は
素晴らしかったな
最後に:
一番上の写真は階段を登った先にある遊具の側で撮ったんですが
登った時に山の斜面の藪の中で急にガサッと音が!!振り返ると鹿(?)の
白いお尻が見えました。朝ご飯の最中にお邪魔しちゃってごめんね。
まだまだ書き足りてはいないけど、塩津小学校にはまたいつか訪れたいと
思いました。
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2010年9月訪問・撮影
秩父郡横瀬町立横瀬小学校 [木造校舎]
埼玉県の秩父郡には明治5年開設の横瀬町立横瀬小学校があります。
日帰りで行ける距離なのでさっそく見学に行ってきました。
木造二階建て、赤い屋根に時計がポイント
明治に入ってからの近代建築のようなデザイン
威風堂々たる玄関屋根と石柱は見事なものです。
木造校舎は昭和8年築ですが、横には昭和35年築の
第二校舎(鉄筋コンクリート製)も並んで建っています。
校歌に樫の木が出てきますが、この木のふもとには
樫の木のひとりごとがありますよ。
ちなみに平成12年に植え替えられて現在は二代目です。
珊瑚色に塗られた板壁とモザイクタイルのようなガラス窓
これだけ見ても大切にされているんだなぁと思いました。
建物の周りは普通の街並み。このような立地でも木造校舎は
現役で存在するのかと少し驚きました。
生徒数も500名超と多いし、これからもずっと現役でいて欲しいな^^
学校のHPもいろいろ楽しいですね!
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2010年9月訪問・撮影
雲南市立吉田小学校民谷分校 [木造校舎]
島根県は木造校舎天国、雲南市にも歴史ある現役の校舎があります。
国道54号線から県道273号線に入りしばらく走ると道路から少し
奥まったところに雲南市立吉田小学校民谷分校があります。
周りは川が流れていて、水のせせらぎの音が校庭に響いていました。
今年は生徒数が5名、訪れた時は近くの神社掃除で留守でした。
応対してくれた先生に訪問のいきさつを説明すると「見学をしても
大丈夫ですよ」と暖かく迎えてくれました。
2002年4月の山陰経済ウィークリーの記事によると、下の写真
部分は学校の設計者が少ない予算の中で特徴を持たせる建物にしようと
列柱を並べたデザインにした様だと載せています。
古代ギリシャのパルテノン神殿のような特徴あるデザイン
また2008年8月にNHKのSONGSという番組の撮影のため、この分校を
薬師丸ひろ子さんが訪れています。
先生のお話によると小さな学校の生徒に自信をつけさせてあげたいとの
理由から平成16〜20年(うろ覚えなので間違えていたらスミマセン)は
合唱コンクールへの挑戦を続け、出雲地区大会や島根大会などに
出場し、金賞を含む見事な成績を収めました。
残念ながら現在の生徒数は少ないので参加を見合わせているとの事でした。
(合唱コンクールのの審査員がいうには2人からでも合唱は出来ますよと
参加を促されているようですが……)
毎年の好成績で表彰状が並んでいます
教室内の風景、何だか広く感じます
後で生徒さんと話をしたのですが、学校は楽しいと言っていました。
趣のある玄関、校名札は堂々としています
玄関に入って左手は体育館、とても広くてきれいです
廊下には近所にある重要文化財「堀江家住宅」の柱に
使われていた木材が飾られていました。なんと240年前の
ものだそうです。ちなみにその住宅にも寄ってみました。
堀江家住宅の外観
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通学路ではかわいいイラストが交通安全を呼びかけていました
今回の訪問はあいにくの天気でしたが、田んぼの向こうに
木造校舎が見える姿は日本の原風景ではないでしょうか。
最後に学校についての色々な話をしてくださった
先生や生徒の皆さま、本当にありがとうございました。
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2010年9月訪問・撮影
朝日町立五箇庄小学校 [木造校舎]
明治16年からこの地域にある学校で、屋根にある境目より左は大正7年築
右は昭和27年に増築されています。
よく考えると屋根にあるこのような境目って過去に何回か見た事あるな……
訪問した時は正面玄関前に車が並んでいたのでPTAの人たちが来ているのかな?と
思っていました。玄関を入って人が数人いてもまさかそこの先生とは思わずに
誰かいないかと悩んでいました。するとその人たちが声をかけてくれてはじめて
先生だと知った次第です。
訪問のいきさつを話すと「じゃあ、校長先生を呼んできますので上がって
待っていて下さい」と信じられない程の親切さで迎えて下さいました。
富山県は住みやすさ全国一とよく聞きますがこの人たちの優しさに触れると
本当にそうなのかも知れないとニセ都会ッ子の僕は思いました(^^)
すぐに校長先生が出てきて下さってよくいらっしゃいましたね(的な)
対応でいろいろな学校に関する話をして下さいました。
ツヤのある床板や建築当時のままの窓枠
そして驚いたのが「職員室の硝子はもしかしたら
建築当時のものもあるかも?」と話していた事。
当時はモダンだったであろうスピーカーと天井
もちろん今でも僕には美しく見えますけど。
どうしても階段と踊り場の天井を一緒に撮りたくて
腰を屈めたり捻ったりして構図を考えていたら
知らない内に背後には先生方が待っていました。
(職員会議に向かうところなのでした)
どうやら(どんなに凄い写真を撮っているんだろう)と
小声で話し合いながら僕が運命の一枚を撮り終えるのを
待っていてくれたようです。
申し訳ありません 大した写真は撮れませんでしたm(__)m
でも美しいですよね、この階段の空間は。
2階の廊下も障害物など一切なくきれいに使用されています。
廊下を進むと図書室がありました。
歴史ある校舎に本が並んでいると今まで何人の子供たちが
どれだけの本を読んだんだろう?って考えちゃいました。
生活感あふれる教室です。廃校ではこうはいきませんよね(^^)
一周して戻ってきました。走っていませんよ。
玄関口の正面には体育館(講堂?)があります。
子供たちが遊んでいたので遠慮して入りませんでした。
最後に挨拶しようと校長先生に声をかけると
またいろいろな話をしてくれて(昭和の)戦前戦後に校歌の
歌詞が変更になった事や、映画「少年時代」にこの校舎&生徒が
出ている事など、どれも楽しく聞かせていただきました。
校長先生は生徒にも慕われていて、僕たちへ話している内容を
いつの間にか入り口に立っていた男の子が「聞いた事ないよ」と
気軽に声をかけていました。
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木造校舎巡りをしていると、関わる人たちはみな優しいです。
でもあくまで<相手の好意あっての見学>と言う事を忘れずに
したいといつも心がけていかなければと思っています。
五箇庄小学校の先生はじめ皆様方、本当にありがとうございました。
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2010年8月訪問・撮影
滑川市立田中小学校 [木造校舎]
はじめに紹介するのは滑川市立田中小学校、初めて見た印象は
玉砂利を敷き詰めた姿から、まるで<迎賓館>のように感じました。
こちらの学校は昭和22年に昭和天皇がご来校され
昭和62年に「富山の建築百選」に制定されていて
風格のある佇まいです。
少し圧倒されながらも校門を抜けて正面玄関を入る。
そこには学校の象徴ともいえる双型の階段がある。
ちょうど階段から下りてこられた先生に見学依頼の話をすると
その方は偶然にも校長先生で、案内をして下さる事に!
一番はじめに案内してくれたのがこの来賓室。普段は施錠している
所ですが、特別な計らいで見せていただきました。
昭和22年の昭和天皇の富山行幸の際、こちらの部屋で休まれたとの事。
菊の紋章が窓からの光を反射して薄明るく輝いています。
来賓室の漆喰(風?)の梁飾り、隣のスピーカーも歴史を感じます。
来賓室を出ると窓から中庭が見えました。今日も快晴です。
廊下の突き当たりでは併設され今は閉鎖された幼稚園の教室が並ぶ。
今でもぴかぴかに磨かれている廊下は朝の光で美しく輝いていました。
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階段を登ると廊下との境目で床板の材質が違うので尋ねると
昔の床板の上に新しい木材を敷いているんですよと教えてくれました。
次に案内してくれたのは2階の階段を上がった先の教室でした。
窓には簾(すだれ)が掛けられています。
角部屋で陽当たりが良すぎるために掛けているそうです。
クーラーなどは使わないのです!(キリッ)
天井を見あげると格子状になっていて校長先生の話だと
建築当時のものではないのかな?との事でした。
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この日は一部の生徒が登校日の為、集まっていました。
わいわいがやがやと賑やかです。
子供たちは誰が来たのかとこちらをみます。
挨拶するとはずかしそうに挨拶を返してくれました(^^)
他の教室はがらんとしています。窓枠が古めかしくて愛おしい。
廊下を少し進んだ先にコンピュータ室があって、校長先生の気配り(?)で
他の先生が先回りして鍵を開けて待っていてくれました。
実はこの部屋には学校で唯一、冷房が設置されています。
さすがにPCの廃熱対策には必要なのですと先生方が笑っていました。
写真も撮ったのですが・・・すみません、意外と普通のPC部屋でした(笑)
でも教室札が凝っていたのでこちらを載せてみました。
音楽準備室には楽器がずらり。ここは木造校舎といっても
250人もの生徒さんが通っています。養護教室まであるんですよ。
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ひと通り見学を終え、校長先生にお礼を言って校舎を後にしました。
その後、外観を撮影しながらそろそろ帰ろうとしていた時に
校長先生が走って追いかけてきて田中小学校のパンフレットを
わざわざ持ってきてくれました。
突然の訪問者を親切に受け入れてくれた田中小学校は
本当に迎賓館のような学校でした。ありがとうございました。
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2010年8月訪問・撮影
金沢市立朝日小学校 [木造校舎]
金沢にある朝日小学校は強い陽差しを浴びて瓦屋根がきらきらと眩しく
グラウンドの土とのコントラストが強いのが印象的な現役の小学校。
あたりには人の気配が無くジージーと蝉が鳴いていた
学校の玄関にかかる表札は立派な書
木陰にはいると風が心地よい
緑が多くひっそりと佇む姿は落ち着いて見えた
校庭はこじんまりとしていて空が高い
通学路ものんびりとした雰囲気 車は数台しか見なかった
この学校のHPを見ると雪景色の校舎も美しいな
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2010年8月訪問・撮影
郡上市立小川小学校 [木造校舎]
というわけで岐阜県にある小川小学校に行ってきました。
学校へと続く坂道
付近は山に囲まれ静かな環境
外観はとてもきれいで大切に使われています
現在児童数12名ですが花の学校というだけあり校舎の周りをきれいな花で
飾っていて、とてもかわいらしい学校でした。
赤や黄色の花が咲く花壇
ちょうどお昼に着いたので大音量のチャイムが鳴って驚いた
校庭手前にも花が咲いていました
この学校へのルートは大雑把にいえば南北西方からのアプローチがありますが
西方ルートは酷道(険道)マニアも度々取り上げる小川峠があるのでパス。
県道86号線を北上、東仙峡金山湖を左手にみるルートを選択。
散歩道のような狭い道は木洩れ日によって美しい光景でしたが
途中すれちがい不可(というより逃げ場のないぎりぎり1車線)ルートなので
運転に気を使いたくない人は北からのルート(林道)をお薦めします。
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2010年8月訪問・撮影
郡上市立西和良中学校 [木造校舎]
岐阜県郡上市にある西和良中学校は緑豊かな環境の中、
国道256号から少し入った所にあって小学校と一緒の
敷地内にあります。
田圃の向こう 左は小学校:右は中学校
玄関から声をかけると先生が対応してくださり
校内を見て廻る事ができました。
淡い水色の板壁が爽やかな印象
木造校舎を巡りながら旅すると、学校の先生と話す
機会が多いのですが、みな一様にとても優しく迎えて
くださいます。本当にありがたい事です。
廊下は檜の香りがしていたので木曽檜ですか?と
聞いたのですが、はっきりとは分かりませんでした。
使いこまれた床や天井が北窓の光で淡く光ります
教室の窓には筆洗いとパレット。夏休み中ずっとひなたぼっこですか?
美術室の雰囲気が何とも言えず懐かしい感じです。
机の少なさが木造校舎の行く末を暗示しています。
生徒さん作の標語 皆さん立派な書ですね!
見学を終え、職員室の先生としばしお話ししました。
西和良中は今年度限りで引退となり、来年度からは
別の学校へと統合されます。
今、そのための新校舎が別の場所に建てられているそうです。
老朽化や耐震化の問題など木造校舎を取り巻く環境は難しいのです
校庭にありがとうの看板が立っているのが何だか切ない
高く澄んだ空に白い雲がゆっくりと流れていきます
明日もこの道を子供たちが歩いてきます
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2010年8月訪問・撮影
高山市立宮中学校 [木造校舎]
岐阜県の高山市にある宮中学校は今年度が最後。
来年度からは目の前に建築中の新校舎の使用が決まっている。
訪れた時はまさに新校舎の基礎部分の工事中でグラウンドだった所が
工事用の壁で仕切られていて校舎の全景写真を撮る事は出来ませんでした。
風格ある正面玄関
玄関の校名札は市町村合併の際に旧宮村長が書いたもの
学校の裏は田圃が広がっている 畦道あるいて足首捻りそうに(汗)
そういえば足もとを様々な生きものが駆け抜けていたような……
もう少し遠ざかると高山本線が伸びている
ちょうど電車が来ました!校舎と一緒にパチリ、電車内の人がこちらを見てます
電車もいいもんだなぁ……あれっ?一体何しに来たんだっけ?
そうだ!宮中へ戻らなくては!タタタっ
学校の先生に許可をもらい校内を廻れることに
つやのある階段、本当に丁寧に磨かれた色合いです
校風の「磨く」が日常で実践されています
外光が床板で柔らかく反射して空間を照らします
本当に美しくて今年度限りで引退するのが残念です
廊下の外(校庭だった所)では新校舎建築の作業が着々と進んでいます
教室の窓から見える田圃の緑がきれいでした
生徒が制作したステンドグラス なかなかにちょっとしたものですよ
教室の中もピカピカです
天井や床、窓枠が時代を超え美しいままでいられるには先生や生徒さん、
関係者の方々が長年大切に使ってきた努力の継続の賜物です
先生の話によると新校舎完成後、この校舎は残らないかも知れないとの事でした。
確かにこの場に残すには敷地面積が足りなそうに見えました。
なぜカナダコーナーが?と不思議に思い尋ねると合併前の宮中では
姉妹都市があるカナダへの修学旅行が行われていたそうです。
自己負担金も○○万円程度かかったようです。結構なお金ですね。
合併後は選抜メンバーのみになったとの事。
この校舎が現役でいる間に訪問できて良かった。
訪問した時には人の気配が無くてどうしようと思ったけれど
幸いにも先生が出勤されていて、しかもありがたい事に校舎の
見学を許可していただいて本当にありがとうございました。
生徒さん達もみな、挨拶をしてきてくれて嬉しかったです。
木造校舎訪問において最高の喜びをいくつもいただけた事に
感謝いたします。僭越ながら残り少ないこの校舎での生活を
楽しんで欲しいと祈念しています。
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2010年8月訪問・撮影